颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
意地悪に笑っていた桐生颯悟はあきれ顔になった。
キミにはつき合いきれない、って雰囲気をまとって。
「オレが別の女の子を誘って浮気したって思い込んでたの? ホント、早とちりもいいとこだよね。バカ?」
「弁解の余地もございません」
「それでそのクマ?」
「はい。眠れなくて」
もういたたまれない。私はうつむいて床を見つめた。
桐生颯悟の靴とキャリーケース。
その靴が私の前に近付いた。
ちゅ。
耳にこそばゆい感覚。
ちゅ。
次は唇。触れるだけのキスなのに……なんだか、いつもより熱い。
「ほんとバカ。ヤキモチやいてたの?」
「だって……」
「みのり、かわいい」
その言葉に顔を上に向けると、桐生颯悟は顔を赤くして私を見つめていた。