颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
ピコン。パソコンのモニターにメールのマークが点滅する。社内メールだ。
情報システム部、徳田優心、と表示されている。情シス……。「ユニークシークエンス出向について打ち合わせをしたいので、10時に5階504会議室へお越しください」という内容だった。腕時計を見やると9時50分。う、急がねば。
バタバタと用意をして5階へダッシュする。
ガラス張りの会議室、その中に見えたのは、10人くらいかけられる縦長のテーブルの中央に座り、モバイルパソコンを広げてキーボードを打っている男性。テンポの速い曲をピアノで弾くように高速ブライアンタッチで叩く。デキる男という雰囲気が漂う。黒縁眼鏡も拍車をかける。
ん? そばかす。
なんか見覚えがある。あれ? あのときの……。
ノックして中に入る。ペーターっぽい男性は手を止め、私を見つめた。軽く会釈を返すとにこにこと笑った。温かいタンポポスマイルでどうぞと手のひらで椅子をさした。なんかいいひとそうだ。桐生颯悟の初対面のときとは比べものにならない。ペーター徳田の向かいに腰掛ける。
「私、広報部デザイン課の麦倉みのりです。あのう。たしか美術館で私の名刺入れを拾ってくれたひとですよね?」
情報システム部、徳田優心、と表示されている。情シス……。「ユニークシークエンス出向について打ち合わせをしたいので、10時に5階504会議室へお越しください」という内容だった。腕時計を見やると9時50分。う、急がねば。
バタバタと用意をして5階へダッシュする。
ガラス張りの会議室、その中に見えたのは、10人くらいかけられる縦長のテーブルの中央に座り、モバイルパソコンを広げてキーボードを打っている男性。テンポの速い曲をピアノで弾くように高速ブライアンタッチで叩く。デキる男という雰囲気が漂う。黒縁眼鏡も拍車をかける。
ん? そばかす。
なんか見覚えがある。あれ? あのときの……。
ノックして中に入る。ペーターっぽい男性は手を止め、私を見つめた。軽く会釈を返すとにこにこと笑った。温かいタンポポスマイルでどうぞと手のひらで椅子をさした。なんかいいひとそうだ。桐生颯悟の初対面のときとは比べものにならない。ペーター徳田の向かいに腰掛ける。
「私、広報部デザイン課の麦倉みのりです。あのう。たしか美術館で私の名刺入れを拾ってくれたひとですよね?」