颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「はい。そうです。僕は情報システムの徳田優心(とくだゆうしん)といいます。よろしくお願いします。時間がないので要点だけお伝えしますね。ユニークシークエンスは新潟に拠点を置くベンチャー企業で、設立して3年という非常に若い会社です。次世代超高速システムを開発中でその試作機が佐渡にありまして、そこで僕と麦倉さんが実際に使用して改善点を上げていく、というのが今回の出向の目的です。なのでしばらくは僕と一緒に佐渡で暮らしていただくことになります。具体的には明後日には現地入りして」
「あ、明後日? 明後日ですか?」
「はい。会社としても早く導入したいそうです。宿は二部屋取ってありますので。新幹線のチケットも手配済みです。今日中には人事部から出向に関する手続き書類と合わせてご案内がいくかと思います」
「そ、そうなんですか……」
なんかもう、逃げられない感じだ。人事部も仕事が速すぎる。
社長からの直々の辞令だし。まあ、当然っちゃあ当然。
しかし、どうして私が。デザイン関係の社員で、かつ、身動きのとれる社員。私は打ってつけの存在だけれども。
でも、それはこじつけのような気がする。だって、社長は桐生颯悟に見合いを押しつけていた。つまりは私とはケッコンさせたくないから、縁談を持ってきたわけで。
ということは今回の辞令はワザと私に白羽の矢を立てた、ということだ。私と桐生颯悟を引き離す目的で。まあ、平民だし、桐生颯悟とは釣り合ってないし。社にとってもメリットはない。
「あ、明後日? 明後日ですか?」
「はい。会社としても早く導入したいそうです。宿は二部屋取ってありますので。新幹線のチケットも手配済みです。今日中には人事部から出向に関する手続き書類と合わせてご案内がいくかと思います」
「そ、そうなんですか……」
なんかもう、逃げられない感じだ。人事部も仕事が速すぎる。
社長からの直々の辞令だし。まあ、当然っちゃあ当然。
しかし、どうして私が。デザイン関係の社員で、かつ、身動きのとれる社員。私は打ってつけの存在だけれども。
でも、それはこじつけのような気がする。だって、社長は桐生颯悟に見合いを押しつけていた。つまりは私とはケッコンさせたくないから、縁談を持ってきたわけで。
ということは今回の辞令はワザと私に白羽の矢を立てた、ということだ。私と桐生颯悟を引き離す目的で。まあ、平民だし、桐生颯悟とは釣り合ってないし。社にとってもメリットはない。