颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
さっきの桐生颯悟の口の形を真似てみる。
あ、い……。
愛してる、とか??

まさか。
ひゃあああっ!
思わず両の頬を手のひらで押さえる。

気持ちを表す言葉として、好き、とか、大好き、は言われたことはある。でも今まで、愛してる、は言われたことはない。


「麦倉さん。百面相してますね」
「ひゃい、すみません。フフフフ。ってか、その前にですね、確認したいことが」


私は拳を口元に当てて、コホン、と咳払いをした。そしてスーツの襟元を正した。そんな私をペーター徳田はにっこりと笑った。

この男、いったい。
さっきから聞き捨てならない台詞を言い放っているのだから。


「麦倉さんはもう仕事モードですか? さすがは副社長の恋人ですね。ひと月後に恋人かはグレーですけど」
「だから、確認したいのはそこです!」
「いつまで、という時間のことですか? そうですね、3日もあれば」
「じゃなくて。徳田さんは私をどのような対象で見ているのか、それから颯悟さんと私の関係をどこまで知っているのかですね、教えてく……はい??」
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