最恐ドクターの手懐けかた II






「看護師さん……まだですか?」




目の端に涙を溜めて私を見上げる横田さんに告げる。




「陣痛が強くなってきています。

今日中に生まれるかもしれませんよ」




その言葉にホッとする表情を浮かべる横田さん。

そんな横田さんを見ながら、ふと恐怖に襲われた。




私のお腹の中にも赤ちゃんがいる。

出産の時は、こうやって痛みに苦しむのだろう。

産婦が陣痛で苦しむ姿はずっと見てきたが、いざ自分の番となるとすごく怖い。



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