最恐ドクターの手懐けかた II





うとうとまどろんだ私に、ふと思い出したように彼が告げる。




「そういえば奈々、明日から321号室に移ることになったから」



その言葉に眠気も吹っ飛び、



「321号室!?」



素っ頓狂な声を上げていた。




321号室ってヤバいんじゃない?

その部屋は、ナースの中で恐れられているから。

その理由は、



「開かずの321号室……」





そう。

今まで誰一人その部屋を使ったことのないと噂の321号室だ。

その隣の322号室とともに、開かずの部屋として噂になっている。





「優奈ちゃんが叫び声聞いたとか、東さんが赤ちゃんの泣き声聞いたとか……」




考えただけで恐ろしい。

どうして私をそんな恐怖の部屋に閉じ込めるのか。


< 241 / 406 >

この作品をシェア

pagetop