最恐ドクターの手懐けかた II
やめてよ!
そんな顔をしないで!!
あたし、柊のその顔にすごく弱いんだ。
普段憎たらしい柊の弱いところを見ると、抱きしめたくなる……のに!!
「……うぅ……」
再び陣痛に襲われ、床にしゃがみ込んだ。
痺れを切らしたように、こんな私をぐいっと持ち上げる柊。
服は滴り落ちる羊水で濡れてしまうのに、そんなこと気にならないようだ。
そして、うわごとのように呟いた。
「みどり……頑張れ……」
その言葉がすごく嬉しい。
柊が一緒にいてくれれば、まだまだ頑張れる気がした。