最恐ドクターの手懐けかた II





そうなのだ。

柊が琥太郎君にあたしを見せたくないとの理由で、担当医は畑中先生になっていた。

もちろん、あたしだって琥太郎君に見せるのは嫌だった。

だけどこの極限状態の中、そんなこと考える余裕もなかったのだ。

痛みと戦い、ポロポロ涙をこぼし、



「こ、琥太郎君……お願いします……」



震える声で告げた。

すると彼はいつものドヤ顔で答えた。




「任せろ」




そして、そこをじろじろ見ながら言う。





「つーか、もう終わりだな。

会陰もしっかり伸びてるから、切開しなくてもいいんじゃね?

あー、でもやっぱ引っかかるか」





そうやって話す暇があるなら、集中してよ!

切開でもなんでもいいから、楽にさせてよ!!!


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