教えて、空の色を
(見る目……か)
カウンターにあるクリスタルボールが光を反射した
「青、どんな風に見えてんだろうなぁ」
「河野さんの青は……海の真ん中の色に見えます」
オレの独り言を拾った紅子ちゃんがポツリとつぶやいた
「そっか…紅子ちゃんは綺麗な硝子に映った空みたいだな、キラキラしてて澄んでて…」
紅子ちゃんは女として惚れるというより
妹みたいに大事にしたい
その純粋さはオレには綺麗過ぎて……触れたくない存在かもしれない
「でででで!そんな綺麗なモノじゃないですよ?
私……いつも伏見くんの周りにいる…
甘いものに群がるアリみたいな女の人たちに嫉妬しまくりですから!」
「アリ……」
「はい!とびきり甘いですから…伏見くん…」
真っ赤になって俯いた紅子ちゃん…
ホントに伏見くんに惚れてんだねー
可愛いや
「あーはい、はい…でもさ、それは伏見くんが好きだからでしょ?やっぱり純粋でキレイなんじゃね?」
「な、納得できかねますが…、有難うございます…河野さんに褒めて頂けると嬉しいです…そして、これを1つください」
紅子ちゃんが差し出したのは……
「お、伏見くんに?」
「はい…」
男性用にと作ったビジネスリュックだ
表の革を加工したり、スーツを傷めないように
柔らかくて軽い素材を合わせる…拘った代物だけど
中々に値段が張る…
革がたけぇからなぁ…
「まだ少し先なんですが伏見くんのお誕生日にと、思いまして…」
「なるほどね…じゃあちっと安くしてやるよ」
少し引いてあげたそして、紅子ちゃんには
「これあげるよ」
と、小さめのランチトートバッグをあげた
可愛らしい赤と緑のチェック柄なのだが
実は底に使った布がそのビジネスリュックと同じなのだ
そう話すと
「嬉しいです!」
と飛び上がりそうに…いや、ジャンプして喜んでくれた……
良かった良かった
カウンターにあるクリスタルボールが光を反射した
「青、どんな風に見えてんだろうなぁ」
「河野さんの青は……海の真ん中の色に見えます」
オレの独り言を拾った紅子ちゃんがポツリとつぶやいた
「そっか…紅子ちゃんは綺麗な硝子に映った空みたいだな、キラキラしてて澄んでて…」
紅子ちゃんは女として惚れるというより
妹みたいに大事にしたい
その純粋さはオレには綺麗過ぎて……触れたくない存在かもしれない
「でででで!そんな綺麗なモノじゃないですよ?
私……いつも伏見くんの周りにいる…
甘いものに群がるアリみたいな女の人たちに嫉妬しまくりですから!」
「アリ……」
「はい!とびきり甘いですから…伏見くん…」
真っ赤になって俯いた紅子ちゃん…
ホントに伏見くんに惚れてんだねー
可愛いや
「あーはい、はい…でもさ、それは伏見くんが好きだからでしょ?やっぱり純粋でキレイなんじゃね?」
「な、納得できかねますが…、有難うございます…河野さんに褒めて頂けると嬉しいです…そして、これを1つください」
紅子ちゃんが差し出したのは……
「お、伏見くんに?」
「はい…」
男性用にと作ったビジネスリュックだ
表の革を加工したり、スーツを傷めないように
柔らかくて軽い素材を合わせる…拘った代物だけど
中々に値段が張る…
革がたけぇからなぁ…
「まだ少し先なんですが伏見くんのお誕生日にと、思いまして…」
「なるほどね…じゃあちっと安くしてやるよ」
少し引いてあげたそして、紅子ちゃんには
「これあげるよ」
と、小さめのランチトートバッグをあげた
可愛らしい赤と緑のチェック柄なのだが
実は底に使った布がそのビジネスリュックと同じなのだ
そう話すと
「嬉しいです!」
と飛び上がりそうに…いや、ジャンプして喜んでくれた……
良かった良かった