突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
ほんとはちょっとだけ期待してたんだけどな。演技なら仕方がない。


「なつめくんもさ、あいつの事許してやってよ。翔はあんなだけど、ほんとはいいヤツなんだから」


大和くんは終始優しくて、その落ち着いた甘い声に聞き惚れてしまう。


こんな人が彼氏だったら、きっと彼女はメチャクチャ幸せだよ...


どっかの誰かさんとは大違い。


私は翔くんの顔を思い出して一気に現実へと引き戻された。


「...ごめん、それはまだムリだよ...」


それだけ言うと大和くんから離れた。岩影の辺りは日陰があって風が吹き抜けるから涼しい。


ちょこんと陰の中に座ると体育座りをして俯いた。


「...本気で水着着たかったんだもん」


私が用意していたのは、水色で首に掛かる部分に大きいリボンがついていた物だ。


わざわざショッピングモールまで行って、専用の売り場で買って。


その時からこの日を待ってた。
< 69 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop