突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
なのにこんな仕打ちはあまりに理不尽だ。


「神様って、どうしてこうもいじわるなのかな...」


どこでバッグをなくしたのかなんて思い出せない。幸い財布とかスマホみたいな貴重品は小さいバッグに入れて自分で持っていたから良かったけど。


ぐ~きゅるるる...


1人切なく泣いていると、お腹の虫が情けなく鳴き出す。何だか分からないがますます悲しくなってきた。


「とりあえず何か買いに行くか...」


正直歩く元気もないんだけど。仕方がないので立ち上がると海岸沿いを歩いて近くの売店に立ち寄った。


「いらっしゃい。あら?若い子だねえ」


売店に入った途端、腰の曲がったお婆ちゃんがヨロヨロと出て来る。ほんわかしたお婆ちゃんだ。


「可愛いねえ。何が欲しいんだい?」


「えっと、お腹が空いたのでパンを...」


古びた売店の割に商品は豊富に取り揃えてある。私は適当に菓子パンとカフェオレを手に取ると会計を済ませた。


「良かったらまた来てね」
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