俺様アイドルはオタクなんです・・・

それは・・・突然に・・・

 

今日もいつものように山積みの資料のおかげで残業・・・

最近、若干・・・女子力落ちたような・・・

気のせいか?

いや、気のせいじゃない!

トイレの鏡をみたら

そこにはプラス10歳ぐらい老け顔の私がいたから。

老け顔っていうか・・・おばさんでしょ!

やばい・・・やばい・・・

どうしよう。

っと・・・隣に

彩実『ん?どうしたの?』

鏡を見ながらメイクを直す彩実。

なんかやっぱり・・・オーラとともに

肌が艶々・・・髪も艶々

ねえ?

それって恋してるってやつですかね?

友梨奈『最近・・・女子力なくなった気がする。』

ぼそっと呟くと

彩実『そりゃなくなるよ・・・会社と家の往復だけでしょ?しかもその負のオーラ!』

グサっ!!

彩実の言葉が一言一言刺さる。

痛い・・・いたいよう・・・

友梨奈『そ・・そんなストレートに言わなくても・・・』

彩実『そのくらい言わないと、あんたは気付かないでしょ?』


まあ・・・もとから鈍感ですけど・・・

さすがにさっきのは敏感に反応したよね。

友梨奈『私もそのキラキラオーラまといたいわ』

彩実『そのうちできるよ・・・』

彩実はそのままオフィスに戻っていった。

私もさっと化粧を直して

自分の席に戻る。

このままこの仕事続けてたら

一生独身のままの気がする。

それじゃダメでしょ?

でも・・・私に何ができるのかな?

こんな私にも・・・

大学卒業して平凡な会社に就職して

自分が大学で何を学んだかを忘れるくらいだった。

ーーーーーーー

今日は定時で仕事を終えて会社からすぐに家に帰る。

今日はたまっていた録画のドラマ見るんだもんね~

イケメン見て目の保養しないと~

ちょっと高めのワインとお気に入りのチーズを

デパ地下で買い込んで

家に帰る。

と・・・

私の部屋の前で誰かがウロウロしてた。

ウソ・・・

変質者?

やばい・・・早く

警察に連絡しなきゃ!!

おまわりさ~ん!!

恐る恐る近づいていくと

そこにいたのは・・・

友梨奈『ん?おじさん?』

隆司『おう!友梨奈!また美人になったな!』

お世辞のうまい隆司おじさん。

おじさんはお父さんとだいぶ歳が離れていて

まだ40になったばかり。

今は芸能事務所のお偉いさんらしい。

それにイケメンなのに独身。

俗にいうヒルズ族らしい。

でも・・・いきなり私に会いにくるなんて?

おじさんを家にあげてコーヒーを出す。

隆司『なんだ?おまえ・・・ワイン呑んでチーズはそのつまみはチーズか?いちおしゃれてるな(笑)』

友梨奈『な!私だっていちお女子なんだからね!』

私の買ってきたものを見ながらニヤニヤしてるおじさん。

隆司『まあ・・いいや、』

良くないし!

友梨奈『おじさんが訪ねてくるなんてめずらしいよね。』

隆司『おまえに実は・・・頼みたいことがあってきたんだよ』

友梨奈『私に?』

隆司『おまえさ・・・大学で韓国語専攻してただろ?』

あ・・・・そういえば・・・

そうだった。

すっかり平凡な会社におさまった私は

韓国語と全然触れ合ってなく

むしろ忘れそうだった(笑)

大学時代は韓国の文化にも興味をもって

けっこう旅行で韓国に行ったりしてたのにな。

友梨奈『まあ・・・それがどうかしたの?』

隆司『お前にしかできない仕事があるんだ・・・』

ねえ・・・神様・・・

これは私に与えられた転機ですか?

転機という次のステージへの一歩ですかね?


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