Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
嵐のように過ぎ去った出来事に、頭がついていかない。
どんなに挑発されても、それには絶対に乗らなかった蓮央。
そんな彼があんなことを言うなんて...
思いもしなかった。
「...はぁ」
翠斗たちから離れたところにあるベンチに座り、蓮央がため息をつく。
周りの人たちの楽しそうな声が、遠く聞こえた。
蓮央は両手で顔を覆い、俯いている。
なんて声をかけたらいいのか分からなくて、彼の手を握り返した。
「...ごめん、咲誇。俺、我を忘れすぎた」
「うーん...?そうかも?」
「けど、咲誇の元彼がアイツとかありえねぇ...。お前の初体験が全部、あんなのに奪われたのかよ...」
「うーん......はぁ?」
今なんて言った、この男。
「あの男が俺より先に咲誇と付き合ってたとか、そんなこと考えてたら無性にムカついてきて、いつの間にか喧嘩売ってた。
あーあ、帰ったら圭太に怒られるな...」
「...そんなことで怒ったの?」
「お前の元彼がお前を悪く言ってんのに怒らねぇわけないだろ。殴って黙らせようかと思った」
それはわかるけど...
でも、蓮央が怒ってる理由は少しズレてるような気もする。
「蓮央って意外と独占欲強いよね?」
「あぁ、咲誇限定でな」
真面目な顔して何言ってんの...。
私、とんでもない人に好かれちゃったのかもしれない。
そして私はとんでもない人を好きになってしまった...。
...お互い様か。