Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
この男が怒るようなこと、私、言ったっけ?
言ってなくない?
自分の身の上話しかしてないんだけど。
意味不明な蓮央の行動に、思わず眉をひそめた。
すると彼は膝の上に置いた手を強く強く握りしめて、悲しそうな目で私を見た。
「...マジで、そういうの...やめろ」
「は...?」
「本当は、信じてもらいたかったんだろ?
辛くて苦しくてたまらなくて、どうにかして真実を訴えたかったんじゃないのか?」
「っ...何、言って...」
「これ以上強がるな。泣きたなら泣け。
...お前を疑う奴は、ここにはいないから」
ふと周りを見ると、彼ら5人は、誰も冷たい目をしていなかった。
悲痛そうな目はしている。
でも、私を責めるような目ではなくて。
あの日...
屋上で見た翠斗の目とは、全然違った。
ねぇ。
何で、そんな目で私を見るの?
仲間だった〝彼ら〟ですら、そんな顔はしてくれなかった。
ただ忌々しげに私を睨んでただけ。
なのに...どうして、無関係のアンタらが。
私を信じようとするの?
「...俺らは、お前を信じる」
優しく目を細めた蓮央が、そう言った瞬間。
私の両目から、熱い水が流れ落ちた。