偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
熱を帯びていく口づけをするうちに、智史が稍をベッドに押し倒す。
キングサイズのベッドだ。ビジネスではなくプライベートな「旅行」なので、稍も智史も移動に楽なラフな服装だった。
稍のプルオーバーが気忙しく捲り上げられる。
だが現れたのは、またしてもブラトップだ。
しかも、キャミ型でもないスポーティーなタンクトップだった。
智史が「気」を削がれた微妙な顔になった。
「……ちょ、ちょっとっ!」
その隙をついて稍が身をよじり、智史から離れた。
「こんなことしてるヒマないからっ!
早よ、着替えやんと! もう、お父さんが下のロビーに来はるからっ!」
智史が最悪に機嫌を損ねた顔をしている。
「あとでおまえに、めっちゃエロい下着買うたるからな。今日はマジで寝かさへんぞ。
……覚悟しとけよ」
稍はそんな言葉は完全スルーし、着替えを持ってパウダールームへ駆け込んだ。