偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎

「お願いします。
……稍さんとの結婚を了承していただけないでしょうか」

突然、智史が座ったままではあったが、深々と頭を下げた。

「必ず、しあわせにすると約束します」

それは、シンプル過ぎるほどの文言だったが、却って稍の心を打った。
稍も矛を収めて、あわてて同じように頭を下げる。

「おとうさん、お願いします。
……智史さんと結婚させてください」

しばらくすると、周囲の人たちも人生の節目の「儀式」に気づいたのか、稍たちのテーブルをちらちらと見始めた。

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