偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
そのとき、稍はなぜ二十年以上も経っていたのに、ステーショナリーネットの入口で一目で智史だと気づいたのかがわかった。
智史が「あの頃の洋史」そっくりだったからだ。
現に今、智史はリムレスの眼鏡をかけているが、目の前のメタルフレームをかけた洋史と「親子」以外の何者でもないほど、よく似ていた。
そして、それは稍自身についても言えることだった。
今の稍も「あの頃のみどり」そのものだったのだ。
智史の母親の登茂子に会ったとき、彼女が驚いていた意味がしみじみと理解できた。