偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎

「こちらこそ……いつも主人がお世話になります。妻の稍でございます」

稍も「きれいなお辞儀」で返した。
いかにも「妻らしい」言葉がすらすら出てきた。

「あなたが……幼なじみの?」

麻琴がやわらかな笑みを浮かべて尋ねる。

「はい……小学校の同級生です」

稍も口元を(ほころ)ばせて答える。

麻琴の目からは、さぞかし幸せそうな新妻に見えるだろう。


……偽装の妻、だけど。

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