偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎

「そうだったの……」

麻琴はふっと真剣な顔になった。
だれかに神戸の震災のことを話すと、今までにも決まってされる顔だった。

「じゃあ……なにかそのときに『事情』があって、っていう解釈でいいかしら?」

……詳しく話さなくてもいいんだ。

気が楽になった。聡明な人だ、と稍は思った。

「いいです、いいですっ、そのとおりですっ」

稍はこくこく肯いた。

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