君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


────ひゅーー〜…

──ドドン


繋いだ手から伝わる温もりが、花火が散る度に切なくなる。


…そろそろ、逢を幸せにしてくれる奴を見つけないといけない。

…そろそろ、逢の背負っているものを取り除いてやりたい。


うん、きっともうその時期。

手を繋げるくらい仲良くなった。

“那知”って、“好き”だって。

友だちとして言って貰えた。


それで、いいじゃないか。

うん…それで、いい。

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