君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


「元気してた?…っていっても夏休み始まってまだ一週間くらいだけどね」

「そうだね」

楽しそうに話す逢と裕也はやはり前の世界と同じで仲がいい。

「雪白、浴衣可愛いね。似合ってる」

「うれしい、ありがとう」


逢を任せるならこいつかなと、逢を友だちとして支えると決めたあの日から、何となく思っていたことだ。

それに…実を言うと、裕也は逢のことが好きだ。

それはもうリサーチ済み。


まぁ肝心なのは逢の気持ちなんだろうけど、今見ていてもいい感じなんじゃないかな。

あと何押しかすれば、きっと……


「あ〜っと…裕也もターミナルまで?」

「うん、さっき友達と別れて向かってるとこ。那知たちもだよね?」


「ん、そうなんだけどさ。えっと……俺ちょっと用事出来たから逢のこと頼んでいいか…?」

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