君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
顔の前で両手を合わせて眉を下げる。
「…え、…?」
逢は寂しそうに俺を見つめていて、そういう顔は勘違いしそうになるからやめて欲しい。
「ごめん逢、一人は危ないから裕也とターミナルまで帰ってな?」
「……うん…あの用事…って?」
……あ〜、どうしよ…
ん、と。
「…ん、と、ちょっと、人に会ってくる」
嘘が下手くそだ、俺。
「…彼女、とか…?」
…あぁ、これどうしよ。
誤解して彼女居るとか思われたら、遠慮して話しかけてこなくなりそう…