君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。

こんな綺麗な男の人が居るんだな、って戸惑いながら驚いたのを覚えている。

『逢』

私の名を呼んだその人の声は、見た目通り綺麗で反芻して耳に残った。


こんな人一度見たら忘れないはずだけど、私は昔をいくら思い返しても全く彼のことを思い出せず。


知らない人から話しかけられているのに、“馴れ馴れしい”と感じるよりも何故か“温かい”と感じていた。


それから変わってる人だなって思って、あっという間に那知は私の心に入り込んでたっけ。


…今は、どうなんだろう。

那知は……とてつもなく優しくて、温かくて、私に気付いてくれる大切な、、友だち…かなぁ。

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