君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


それに、あの人は、短気でせっかちで、すぐに怒る。


『ねぇ、逢ちゃーん、お金なくなっちゃった〜お父さんもくれないし、貸してよ』

お年玉や、お父さんにもらったお小遣いを、よくねだってきた。

『……何で、そんなすぐお金無くなるの?何に使ってるの?』


母親は、コンビニで働いていた。

お父さんが、あの人にはお金を任せられないと、一切自分の給料を触らせないからだ。


どうしてそうなったかと言うと、母親は見え見えの詐欺に引っかかったり、ネットショップでとんでもない金額を買っていたりと、言うなればとんでもない馬鹿だったのだ。

後先考えて行動することが出来なくて、それに加えて計算もできない人だった。


闇金に手を出した時は、それはそれは大変だった。


怖い人からかかる、鳴り響く電話にまだ小学生だった私は怯えるしかなく、耐えかねたお父さんが警察に相談して、やっとのことで解決した。

けれど当の本人は何の悪びれた様子もなく、開き直ってすらいた。


それを見た時には、小学生ながらにさっさと絶縁状でも出そうかと思ったくらいだ。

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