君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「…付き合うのは、2月14日まで。それでも、いいの…?」
「……うん…っ、それでも、那知といたい」
「……そっか、ごめんね、逢…ありがとう」
ふるふると首を必死に振る彼女を、そっと抱き寄せる。
「…な、ち」
「逢」
同じペースで、鼓動が鳴る。
「俺も、逢が好きだ」
とうとう泣き出した彼女へ、残された時間の中でせいいっぱいの愛を、贈りたい。
「…クリスマス、楽しみだね」
「うん、楽しみだね」
彼女は俺の腕の中で涙を拭いながら笑っている。
愛おしい。泣きそうだ。
「いっぱいいっぱい、一緒にいよう。俺の何もかもが逢に伝わるくらい一緒に」
「…うん、忘れられないくらい、一緒にいよう」
忘れないでほしい。
ずっと覚えててなくてもいいから。
ただ、思い出として、俺を忘れないで。
ほんの僅かでいい。
君の、記憶になりたい。