君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


彼女の笑顔を見るだけで、嬉しくなるのは、俺が彼女に恋をしているからなのだろう。

いつも、笑ってて。

悲しそうに、笑わないで。


前の世界で、ずっと、そう思っていた。

それでも彼女は俺が何を聞いても「大丈夫」だと、無理して笑う。


それは、俺が“恋人”だったからなのだろうか。


「逢はもし恋人ができたら、甘えたい派?」


前の世界では聞けなかった質問も、友達としてなら興味本位という形で聞けるのかな。

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