君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「んー、そうだなぁ」
しばらく考え込んで目を伏せる逢。
まつ毛、長いなぁ…
彼女の綺麗な顔をじっと見つめていると、クリンとした大きな目が俺を捉えた。
「私は、多分恋人に一番甘えられないと思うなぁ」
「それは…なんで?」
こんな、ぐいぐい聞いていいのか。
引かれねぇかな。
不安に思う俺に対して、彼女は何ともないように答えてくれた。
「んー、私の性格なのかな。人が少し苦手でね、そういう特別な人にこそ、自分のことを知られたくないんだと思う」