君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


逢の世界観は、難しくてよく分からないけれど、バカみたいに逢らしいな、とただ思った。


「ふふ、私の考え方変でしょ。よく言われるの」

寂しそうに笑う彼女の頭を優しく撫でてあげたくなったけれど、上げかけた手を元に戻した。

俺は、ただ少し仲がよくなっただけのクラスメート…


「いつか、逢が何も考えずに甘えられる相手が現れるといいなって思うよ」


「あはは、那知くんは変わってるね」


彼女が口を開けて、目を細めて、楽しそうに笑う姿が珍しくて俺も笑が零れた。

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