君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


「うん、高校入って初めての友だち」

そう言って嬉しそうに笑うから、トクンと心臓が波打って気持ちが溢れ出そうになる。

「俺も。嬉しい」


今君が目を合わせてくれる幸せを感じたいけれど、

逢が異性に目を合わせるのは、きっと“友だち”だけだろう。


だから俺が君にこの気持ちを打ち明けた時は、君とはもう目は合わないんだろうね。


君の好きな分だけ、このもどかしさに苦しくなる。

< 96 / 359 >

この作品をシェア

pagetop