誠の華−ユウガオ−
「新八さん、今日ね、私のせいで裕次郎が死んだの。山崎さんも私を庇って撃たれた。そんな私に新八さんを責める資格なんてないよ」
知らなかったのか、目を見開いた新八さんは私の手を離した。
「それから私、新撰組を抜けることになったの。こんな傷だし、総司の側にいてあげたいし」
さらしでぐるぐる巻きの掌を見せて力なく笑う。
「新八さん、5年間お世話になりました。明日からはただの近藤雪に戻ります。絶対に、死なないで」
それだけ言うと中へ戻った私を今度こそ引き止めなかった。
私がこの先、何年生きられるかは分からない。
でも新撰組で過ごした時間は間違いなく色濃く私の記憶に刻まれただろう。
試衛館からの仲間とはもちろん、山崎さんや数馬や裕次郎と過ごした時間はかけがえのないものだ。