サトラレル
だけど、私が就職する直前に、二人は別れてしまった。叔母さん(おかあさん)がわざわざ電話を掛けて来て教えてくれた。


理由は分からない。「『とにかく俺が悪かったんだ』って真人が言ってたから、真人の方に原因があったのかしらね……」そう疲れたように話していた叔母さん(おかあさん)の声だけが妙に耳に残ったのを覚えている。


私が地元を離れる時も、芹ちゃんは風邪を引いていて、うつしたら悪いからって見送りには来てもらえなかった。真ちゃんの奥さんになったらいつでも会えるからって気軽に考えていたのだけど、彼女とはそれっきりになってしまった。


芹ちゃんと真ちゃんの好きな色は二人ともスカイブルーだった。携帯の色を大好きな色でお揃いにするなんて、本当に二人は仲がいいよねって、そう思ってたんだけどな……


一体、二人の間に何があったんだろう。だけど、別れてからも長年変えられなかったお揃いの携帯電話(ガラケー)といい、「一途なんだよ」っていう言葉といい……


真ちゃんは別れたのは自分が悪いって言ったくせに、芹ちゃんの事を忘れられず、今でもずっと一途に想っているように見えてしまう。


< 32 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop