女の賞味期限
すると大成君は、ごめんと言いながら、玄関を開けた。

「大成!」

「うわっ!」

急にその女の子は、大成君に飛び乗った。

「花梨!おまえ、どうしてここにいるんだよ!」

「大成のいるところは、どこでも分かるもん。」

「訳分かんない事言うな。またGPS使ったな。」

「へへへ。バレた?」

そんな会話をしている中で、ふと”花梨”と言う名前に、聞き覚えがあるような。

大成君との出会いから遡ってみると、ああ!思い出した!

寝ぼけた大成君が、私を見て間違えた人物!


「ところで大成、こんなところに住んでるの?」

「こんなところって言うな。失礼だろ。」

花梨ちゃんは、靴を脱いで堂々と廊下を歩いている。
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