女の賞味期限
「柏崎さんぐらいの年齢だったら、男の裸ぐらい腐るほど、見てるでしょ。」

なぬ~。

私はそんなに阿婆擦れじゃないわ!

悔しい~!!

そんな風に思われるなんて。

私は、頭の中で拳を膝に打ち付けた。


「私が気にしているのは、あなたが見られたら、恥ずかしいと思うからで。」

「別に。見られて恥ずかしい裸、してないので。」

私は、口を開けてポカーンとした。

な、な、なんだ、その体自慢は!?

振り返ったら、意外と筋肉ムキムキだったりして。

くぅー!

でもこれは、ハニートラップと一緒だ。

振り返った瞬間、”見たな”と言って、何か要求してくるに違いない。


すると後ろから、冷蔵庫を開ける音がした。

振り返ると、長岡さんの背中越しに、牛乳が見えた。

私がここにいるのに、のん気に牛乳を飲もうとしているのか!


「とにかく、上に何か着て下さい。長岡さん。」

「ん?」

牛乳のパックを開ける音がする。

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