女の賞味期限
思わず、三条君の顔を浮かぶ。

「それとも、恋愛?」

そして思い出す、ホテルでの一件。

「僕、これでも一応社会人ですよ。話ぐらい、聞いてあげられます。」

私は、顔を上げた。

長岡さんの顔を見ると、ジーンと胸が熱くなる。

今時こんな、優しい男の子っているのかな。

その優しさに甘えちゃいけないって思いながら、甘えたい気持ちが爆発しそうになってくる。


「ははは……お見通しって事ですか。」

私が情けなく笑うと、耳元で声が聞こえた。

「女の涙には、悲しさと悩みがつまっているってね。」

振り返ろうとしたら、長岡さんの顔が近くにあった。

「わっ!」

驚いて、長岡さんを突き放す。

「はははっ。初心だねー柏崎さん。」

長岡さんは、お菓子を食べながら、笑っている。


もしかして、からかわれている?

悩みを聞く振りをして、本当は”何してんの、このネエーちゃん”とか、思われたりして!


< 50 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop