女の賞味期限
そりゃあ、私だってさ。

部屋に入って来て、相手が上半身裸でいたって、何も気にしませんとばかりに、話を続けていたいし。

変な質問されても、受け流すスキルくらい持っていたいわよ。

でも、恋愛経験だって男性経験だって、人並みにしかないし。

そんなに異性に対して、余裕だなんてかましてられないし!


そんな時、長岡さんの口から、気になる発言が飛び出した。

「僕、柏崎さんのこと、気に入ちゃった。」

「えっ?」

床に座り、頬杖をつく様は、女が上目使いするのと一緒だ。

って言うか、この甘いマスクで上目使いされると、何でもいいよって言ってしまいそうになる。

いけない。

理性を保たないと。

悪女に騙される男って言うのは、こんな精神状態なのか。


「だからもう少しさ。話しない?」

そんな目で見つめられたら、うんとしか言えない。

「分かったわ。」

私が返事をすると、長岡さんも私の隣に座った。

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