女の賞味期限
「それで呑んでるうちにね。盛り上がっちゃって。あっ、盛り上がるって、恋愛的にね。」

「うんうん。」

わざわざ恋愛的にって、つけなくてもよかったかな。

でも盛り上がるって、他の意味もあるじゃない?

そっちに取られると、ややこしくなるって言うか。

一方の長岡君は、分かってるのか分かってないのか、頷くだけ。


「それで、その……」

私はこの若者に、何と言ったらいいのだろう。

そのままセックスしたって言うのはなぁ。

「……ホテルに行ってさ。」

「H、しちゃったんだ。」

長岡君の顔を見ると、ニコニコしている。

まあ、長岡君だってする時はしてるんでしょうから、いいっか。

「そう……なんだよね。」

「よかったじゃん。」

長岡君は、2個目のお菓子を口に入れた。


「それが、よからぬ方向に行っちゃったのよ。」

「変な性癖があったとか?」

「性癖!?」

「よからぬ方向なんでしょ?」
< 53 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop