女の賞味期限
少し前までは、デートって言うと、お洒落なイタリアンとかだった。

それが”自分を女だと思っているのか”とか、”付き合う相手だと認識しているか”の一つの目安だったかもしれない。

決して、それが正解の方法だったかは、大人になってみて、分かったけれど。


「って、居酒屋でよかったですか?」

「うん。」

デートで居酒屋でもいいと思えてきたのは、大人になった証拠なんだろうか。

ソワソワしたデートもいいけれど、ゆっくり落ち着いて、話をするデートもいいと思えてきた。


「あっ、ここです。」

見た目は居酒屋と言うよりも、ちょっと小洒落たお店って感じ。

ああ、三条君のチョイス、間違ってなかったかも。

余計な事を言わずに、付いてきてよかった。


私達はコートを脱いで、カウンターに座った。

熱いおしぼりが出てくる。

それに一番最初に、手をつけた。

「何を飲みますか?」

「どうしようかな。ビールにしようかな。」

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