White girl
ギリィ…
「痛っ」
手首を握る力が強くなる。
「冗談でも、二度と言うな。」
体の芯から震えるような、ドスの聞いた声
「…ごめん。」
そうだよね。私を家族総出で守ってくれてるのに…流石に笑えない冗談だ。
純粋に反省して、謝る。
「…ならいい。」
手の力がふっと抜けて、そのまま私を抱きしめてソファに座った。
ちょうど向かい合わせになっている私の肩に、
仁があごを乗せる。
「悪かった、いつかは話す。」
少し不貞腐れたようにそのまましゃべるので、
肩がくすぐったい。
どく様子がないから、仕方なく目の前にある髪の毛をさわさわする。
「…やめろ」
「うーん、下ろしてくれたらやめる。」
仁は盛大に舌打ちをして、結局そのまま動かない。
これはチャンス……。
実はこのサラサラな髪は前から気になっていた。
するすると解ける髪を捕まえて、大量の三つ編みを生産する。
ふふっ…楽しい。
私は止めることなく三つ編みを作り続ける。
すると三つ編み生産機が私の首筋をガブッと噛んだ。
「ひ、うぁ!」