小悪魔な彼




目が覚めた。


でも,いつもと何か違う感じ…
髪,触られてる…?


ふと左隣の温もりに気付き,私は首を傾けた。


「あ…目,覚めた?」


「小森…くん?」


そう。私の髪に指を通していたのは小森くんだった。


小森くんは急にバツが悪そうな顔で私を見て言った。


「乱暴なことをして…ごめんなさい。」


―乱暴…?



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