花に美少年

「めいちゃん?」

「元カレ的な男」

「・・・ああ」

今さら隠すほどのことでもないから正直に答えると、結児君は納得したように頷く。

「もういいでしょう?邪魔だから、向こうで勉強でもしてたら?」

「それって、そいつの味覚がおかしいんじゃない?」

「は?」

「だから、その最低野郎の味覚がおかしいだけで、めいちゃんの料理は美味しいよ。あんな男の言ったこと気にするだけ無駄だよ」

「別に気にしてないから」

なんか私、励まされてる?
まだ高校生の年下の男に同情されてる?

「気にしてないなら、自信持って作ってよ」

「え?」

「俺のために」

そう言って背後に回った結児君が、私のつけたエプロンの腰紐を結び直した。
なにこれ。心臓が煩い。

「ど、どうでもいいけど、着替えたら?」

「ん?」

「制服」
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