消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
よく分からないような顔をされたけど、すぐに思い出したように小さく笑った。
それは、自嘲したような笑みにしか見えなかった。
「自分のためにつく嘘なんて、悪い嘘だよ」
「でもそれは君自身を傷付ける嘘だよ」
「っだって…!本当のことを言って幻滅されたら?嫌な目で見られたら?もっともっと責められたら?
そんなの、想像しただけでも耐えられない…!全部さらけ出して、それでも傷付かなきゃいけないなら、嘘をついたままの方がいい。嘘をついたまま傷付いたほうがいい!」
泣き出す彼女の背中をさすることしかできない。
今彼女を泣かせているのは僕だ。
そんな僕が取り繕っても、何の慰めにもならない。
「ね…?やっぱり自分のために嘘ついてるんだよ。自分のために沢山嘘ついてるんだよ。これ以上傷付きたくないから、嘘ついてるんだよ。
…っほら、最低でしょ…?」