消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
そうだ、彼女は綺麗事は言わない。
嘘をついて隠していたとしても、常に自分を貶めていた。
そんな彼女が今、全てをさらけ出してぶつかってきてくれている。
僕はそれが何より嬉しくて、ほっとしているんだ。
僕自身の言葉で正直に話したら、応えてくれるだろうか。
心を開いてくれるだろうか。
「……畑中さん、それでも僕は……君が好きだよ」
涙を一杯に溜めた大きな瞳が見開かれる。
「っ…で、でも私、最低なんだよ?直人くんにも沢山嘘ついてたの知ってるでしょ?」
「綺麗なだけの人なんて、気後れするよ。それに、僕はずっと前から知ってるよ。畑中さんが綺麗なだけの人じゃないってこと。
僕は、畑中さんが全部話してくれたことが嬉しいんだ」
「う、嬉しい…?」
「うん。やっとまた一歩近づけたんだって思うと嬉しい。
何て言うか、やっと追いついた気がする……みたいな?」