消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
畑中さんの瞳から、また止まりかけていた涙が溢れた。
幾筋もの涙が伝って落ちる。
あまりに綺麗で触れるのが躊躇われたけど、その頰に触れた僕の手のひらが振り払われることはなかった。
指先でそっと涙を拭う。
それでも零れる涙は留まることはなくて、僕もそれ以上拭うことはしなかった。
「直人くん」
「ん?」
「ありがとうっ…」
静かな公園。
二人の間に流れる穏やかな空気。
木陰でそよそよ流れる涼やかな風。
そのどれもが心地よくて、今はこの時間を大切にしたいと思った。
無理に言葉を紡ぐこともなく、無言で寄り添う。
どのくらい時間が経ったのか。
涙も止まってすっかり落ち着いた彼女は、不意に顔を上げた。
つられるように視線を向けると、ばちりと視線が合った。
そして……
「直人くん、好きです」