消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
*
「面白かったねえ〜」
「ずずっ……ん、本当に」
「あはは。ラストは感動したよね」
上映終了後。
ウキウキした様子が手に取るように分かる、軽い足取りの畑中さんに鼻をすすりながら応対する。
本当に感動した。
畑中さんがはしゃいでいるのに、男の僕が泣くなんて……
いよいよ、男としての尊厳が失われつつあるな。
本日2回目、そんなことをしみじみ思うのだった。
「でもやっぱり2人、結ばれなかったね」
ポツリ、呟かれた言葉に振り返る。
思いの外、穏やかに言っているものだからビックリする。
感慨に耽っているというわけじゃなくて、何の気なしに話しているような感じだ。