「俺、君のこと…」この続きが言えたなら
「お、お邪魔します。」


「どうぞ〜汚いけどー」

汚いとか、本人は、言っているが、彼女の部屋は、必要最低限の物しかなかった。


それと、大きな本棚。



「コーヒーがいい?紅茶がいい?」


「コーヒーにする、あと、そのままブラックでいい。」

「分かったよー」



コーヒーは、温かくホッとした。


俺は本棚の本を一冊取ってみて開くと驚いた。

俺じゃあ絶対難しくて読めないと思った。



そんなとき、彼女が言い出した。

「約束。今でもいい?」

約束は、あれのことだろう。
無理しなくていいのに…


「無理に話さなくても…「いや、約束だもん。」

彼女の言葉がさえぎった。



「じゃあきく。」



「あのね。私の髪…」


彼女の、言葉は詰まっていた。


でも。


「私の髪、生まれつきなの。

ずっとコンプレックスだったから言いづらくて。」


「そうなんだ。。」

俺は内心打ち明けてくれた事に嬉しく思っていた。


そして俺が顔を上げたとき、


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