初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
もう一度メールを見て、あの大きな手で不器用そうに文字を打ったかと思うとつい口元がゆるむ。
「なーに?クルミ、画面みてニヤニヤするなんて」
「ニヤニヤなんて……して」
「たわよねぇ?聡?」
もう、そうやってジワジワと追いつめるのやめて欲しい。色んな意味で自覚して、私は私で前に進もうとしてるのに。
「まぁ、クルミが笑ってるならニヤニヤでもいいんじゃね?」
木村のその言葉にノリちゃんはパチパチと目を瞬かせてる。もちろん私も。なんかすごくいい事を聞いたような気がする。
「やだ、聡。ちょっと私グッときた」
「ちょっとかよ」
なんて今度は二人でじゃれてる。結婚してもこの二人は友達みたいなまま。なんだか羨ましい。その二人をニコニコと見つめていると、カツカツと靴音がして其の方へ視線を向けた。
「あ、相良さん」
その声に二人もピタリとじゃれるのをやめ、そちらに視線を向けた。
「あ、相良さん遅いから先いただいてた」
「あー、すみません」
いや、遅いからって言うかノリちゃんが待てなかっただけじゃ……
「ノリカが待てなかっただけだろ」
うん、そうだ。木村は良くわかってる。
「なーに?クルミ、画面みてニヤニヤするなんて」
「ニヤニヤなんて……して」
「たわよねぇ?聡?」
もう、そうやってジワジワと追いつめるのやめて欲しい。色んな意味で自覚して、私は私で前に進もうとしてるのに。
「まぁ、クルミが笑ってるならニヤニヤでもいいんじゃね?」
木村のその言葉にノリちゃんはパチパチと目を瞬かせてる。もちろん私も。なんかすごくいい事を聞いたような気がする。
「やだ、聡。ちょっと私グッときた」
「ちょっとかよ」
なんて今度は二人でじゃれてる。結婚してもこの二人は友達みたいなまま。なんだか羨ましい。その二人をニコニコと見つめていると、カツカツと靴音がして其の方へ視線を向けた。
「あ、相良さん」
その声に二人もピタリとじゃれるのをやめ、そちらに視線を向けた。
「あ、相良さん遅いから先いただいてた」
「あー、すみません」
いや、遅いからって言うかノリちゃんが待てなかっただけじゃ……
「ノリカが待てなかっただけだろ」
うん、そうだ。木村は良くわかってる。