初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
相良さんは空いてる席に座りながらノリちゃんたちの方を見て、
「あ、お任せにしてあるけど、大丈夫かな?」
「もちろん。あ、お酒もお任せしますね?相良さん」
「了解」
その様子にホッとしたのか、私に向かって「仕事は終わってたんだけど、電車が遅延出て」と申し訳なさそうに言う。
「ううん、大丈夫。私たちもちょうどぐらいに着いてコレいただいてたし」
手元の食前酒を持ちあげて微笑む。電車の遅延なら仕方がない。それに大して遅れてもいない。
そのやり取りをノリちゃんが黙って聞いてたわけじゃなかった。なんとなく視線を感じてその方向へ顔を向けると、ニヤニヤして見ているノリちゃんと視線がぶつかる。ちょっと、まださっきの話の続きするんじゃないでしょうねって顔できっと睨んで見せた。だけどそんな様子にも知らんふりで。
「今日は楽しみにしてきたので、遠慮なく飲ませていただきますね?」
「いや、ノリちゃん。それ違っ―」
「どうぞどうぞ。ここのは何食べても飲んでも美味いんで」
ノリちゃんがこういう時は本当に遠慮ないんだから。そんな事言って相良さん後で後悔するんだから。なんて思っていたら、
「まぁ、家には連れて帰るけど。味がわかる程度にしておけよ」
「はぁい」
おや?案外二人の力関係はいつのまにか木村が絶対的になったらしい。いつもなら照れて突き放すように言ってたノリちゃんが素直に頷いてる。これも結婚したからなのか。
「あ、お任せにしてあるけど、大丈夫かな?」
「もちろん。あ、お酒もお任せしますね?相良さん」
「了解」
その様子にホッとしたのか、私に向かって「仕事は終わってたんだけど、電車が遅延出て」と申し訳なさそうに言う。
「ううん、大丈夫。私たちもちょうどぐらいに着いてコレいただいてたし」
手元の食前酒を持ちあげて微笑む。電車の遅延なら仕方がない。それに大して遅れてもいない。
そのやり取りをノリちゃんが黙って聞いてたわけじゃなかった。なんとなく視線を感じてその方向へ顔を向けると、ニヤニヤして見ているノリちゃんと視線がぶつかる。ちょっと、まださっきの話の続きするんじゃないでしょうねって顔できっと睨んで見せた。だけどそんな様子にも知らんふりで。
「今日は楽しみにしてきたので、遠慮なく飲ませていただきますね?」
「いや、ノリちゃん。それ違っ―」
「どうぞどうぞ。ここのは何食べても飲んでも美味いんで」
ノリちゃんがこういう時は本当に遠慮ないんだから。そんな事言って相良さん後で後悔するんだから。なんて思っていたら、
「まぁ、家には連れて帰るけど。味がわかる程度にしておけよ」
「はぁい」
おや?案外二人の力関係はいつのまにか木村が絶対的になったらしい。いつもなら照れて突き放すように言ってたノリちゃんが素直に頷いてる。これも結婚したからなのか。