初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
なんかサラっと言ったけど、相良さんがうちの両親に会ったのは愛歌の結婚式の時でそんな事話す時間あったんだろうか。
―――コトッ。
相良さんが持っていたグラスがテーブルに置くと急に部屋の静けさが増した気がする。
「クルミちゃん?」
「は、はいっ」
相良さんが急に真面目な声出すから、私までなんか緊張して敬語に。それを見た相良さんがクスリと笑いを洩らし、フッと表情が柔らかくなった。
「ん、やっぱりクルミちゃんしかいないな」
「へ?」
名前を呼ばれて返事しただけなのに、意味がわからない。
すっと伸ばされた相良さんの手が私の左手を捉えた。そのまま包むように握ったあと手の甲をソロリと撫でた。
そしてポケットから何かを取り出したかと思うと……左手の薬指にスルリと入れられたのは指輪。
「はは、やっぱクルミちゃんにはでかいよな」
確かにちょっとゆるい。だけどこれって……?
「さっき母さんからもらってきた」
指輪をはめた手を握りしめたまま、さらに距離を縮めた相良さんはまっすぐと私を見て
「結婚。してくれますか?」
―――コトッ。
相良さんが持っていたグラスがテーブルに置くと急に部屋の静けさが増した気がする。
「クルミちゃん?」
「は、はいっ」
相良さんが急に真面目な声出すから、私までなんか緊張して敬語に。それを見た相良さんがクスリと笑いを洩らし、フッと表情が柔らかくなった。
「ん、やっぱりクルミちゃんしかいないな」
「へ?」
名前を呼ばれて返事しただけなのに、意味がわからない。
すっと伸ばされた相良さんの手が私の左手を捉えた。そのまま包むように握ったあと手の甲をソロリと撫でた。
そしてポケットから何かを取り出したかと思うと……左手の薬指にスルリと入れられたのは指輪。
「はは、やっぱクルミちゃんにはでかいよな」
確かにちょっとゆるい。だけどこれって……?
「さっき母さんからもらってきた」
指輪をはめた手を握りしめたまま、さらに距離を縮めた相良さんはまっすぐと私を見て
「結婚。してくれますか?」