雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
俺は、あの事故で打ちどころが悪かったらしく、病院に着いた頃には、すでに遅かった。
「.....ぅ...ふぇ....っっ」
愛おしい目の前の彼女の可愛らしい垂れ目から、次々と溢れ出る綺麗な雫たち。
「だから、美雨は死んでねえよ。
美雨は、まだ生きてる」
それでも、フルフルと横に首を振る。
「美雨?」
「じゃあ、なん...でっ、ここっっ、」
...そうだよな。
美雨は死んでねえのに、なんでこの世界がって、思うよな。
俺は、美雨を落ち着かせるように、背中を摩る。