雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。





これじゃあ、まるで俺が美雨の死を望んでいるように聞こえる。



そんなつもりは、ないのに。
美雨には、生きて欲しいと思うのに。



俺はただ、美雨が思い出すことを怖がると思って―――。




....ちげえな。



本当は、自分が死んだことを認めたくなかっただけかも、しれない。



それに、美雨を巻き込んでしまったんだ。



美雨の為にと思って行動していたことが、美雨を傷つけもした。




俺は、今までの行動を後悔して、グッと自分の唇を噛んだ。



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